ふるさとプロボノ coordinated by サービスグラント https://furusato-probono.jp Fri, 17 Jan 2025 02:07:56 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=5.8.10 「選ばれる地域とは」〜関わりのステップをデザインする 基調講話 https://furusato-probono.jp/reports/seminar01/ Thu, 17 Oct 2024 03:01:35 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=5036 國學院大學観光まちづくり学部 准教授 嵩 和雄さん   本記事は、2024年8月1日(木)に行れました、行政職員向けプロボノセミナー「新たな関係人口とつながる地域づくり」の基調講演として、お話しいただきました嵩 […]

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國學院大學観光まちづくり学部 准教授 嵩 和雄さん

 

本記事は、2024年8月1日(木)に行れました、行政職員向けプロボノセミナー「新たな関係人口とつながる地域づくり」の基調講演として、お話しいただきました嵩先生のパートを抜粋しております。

 


 

私は11年前から移住や定住に関する仕事に携わっており、移住先としてどのような地域が選ばれるのかを自治体向けにお話しています。また、國學院大學で4年前から働いており、現在は観光まちづくり学部にて「地域を見つめ地域を動かす」というキャッチフレーズのもと、まちづくりの成果を通じて人が集まる観光まちづくりを目指して授業を行っています。

 

若者の地方移住に関する動向

特に若者の関心が地方に向かい始めた動きは、2000年代中頃からです。団塊世代が地方から東京に出てきた結果、現在の20代〜30代は地方のことを知らない若者が増加しています。しかし、そうした若者世代が地方に移住することにためらうわけではなく、価値観の多様化や未知の世界への憧れ、農山村へのフロンティア意識を持つ若者も増えています。

例えば、2011年の東日本大震災をきっかけに京都で始まった「京都移住計画」では、地元の若者たちが自ら移住プランを立てるというコンセプトが全国に広がり、現在は「〇〇移住計画」として20カ所以上で展開されています。

この移住計画のメンバーが集まる移住ドラフト会議では、20〜30代の若者が参加し、特に移住したい地域が決まっていない場合でも、自分のスキルを生かせる地域に行きたいという思いを持つ方々が集まります。その思いに対して、全国の移住計画を行っている地域がオファーを出し、一度地域に来てもらう活動が行われています。

心理学で言われる「マズローの欲求5段階説」によると、若者は他者から認められ尊重されたいという承認欲求や、集団に属し仲間が欲しいという精神的欲求を持っています。移住ドラフト会議のような活動は、こうした欲求を満たす場となっています。一方、自分の能力を引き出し、創造的活動をしたいと考えているのがプロボノの方々です。都市生活ではなかなか満たされない欠乏欲求が、地方での参加によって満たされる可能性があります。

 

地域移住のキーワードと一般化

実際に地域に移住した若い起業家の中でよく出てくる4つのキーワードがあります。「ソーシャル」「ローカル」「シェア」「リノベーション」です。地域で起業する農村型社会起業家の価値観は、東日本大震災以降徐々に変わっており、「みんなの幸せ=自己実現+地域貢献」との考えが広がっています。

生業を作り起業することは自己実現の一環ですが、地域への貢献も重要であり、必ずしも大きな生業を目指すわけではありません。小さな生業から始める「小商」が重要な要素となっています。

また、地域移住が一般化してきたことも挙げられます。ライフスタイルを変えたくない疎開的移住者と、ライフスタイルを変えたいアメニティムーバーという2つの極端な形が現れ、地域移住の意味が広がっています。さらに、地域移住がファッション誌など一般誌に取り上げられることで、その認知度が増しています。

地域移住が一般化することで、地方に移住したいという顕在層が現れる一方で、地方の暮らしに関心はあるが決心がつかない潜在層も存在します。この潜在層は、何かの刺激があれば、徐々に地方移住への行動が生まれます。この2つの層が広義での田園回帰のターゲットとなります。

 

関係人口への取り組み

最近、移住の前段階として「関係人口」に取り組む自治体が増加しています。この動きの背景には、1995年ごろに提唱された「交流人口」があります。定住人口の減少を背景に、交流を通じた地域活性化とその指標化を目指すもので、兵庫県は独自に交流人口の定義を作成しました。「その地域を訪れるかどうかにかかわらず、経済的・文化的・情報的に地域社会との関係を持つ人」を交流人口と呼び、地域を繰り返し訪れ良好な影響を与える人を「広義の交流人」と定義しています。ここ数年の関係人口の議論でも、数的な閾値を設けることは適当でないとされています。

この交流人口論以降、1994年から始まった緑のふるさと協力隊や、国土交通省が1996年から開始した地域づくりインターン事業などの取り組みが行われました。これにより、都市住民と農村住民の関係は対立から共同の農村交流へと変わり、両者がともに働く関係が明確化されました。都市農村交流の取り組みで最も成功したのは、総務省の地域おこし協力隊だと言えるでしょう。

なぜ移住という文脈にこうした体験や交流が必要かというと、農山村側と移住側双方にとって「よそ者」に慣れるステップが必要だからです。こうした経験を通じて、地域側はよそ者を受け入れる基盤を整えることができます。この経験が長期化すると、よそ者による新たな視点や地域の魅力の発見、資源の再発見が可能になります。

地域側がよそ者に慣れていない状態で、いきなり移住という最も難しい手段を取り始めると、地域住民との対立やトラブルが生じる恐れがあります。したがって、ステップを踏み、地方暮らしに関心を持たせる動機を作り、移住後の生活のイメージや目的を持つことが重要です。さらに、移住後の生活をフォローできる体制を整え、地域の環境を活かす戦略を立てることが、地方移住を成功させる鍵となります。

 

地域への関心を引き出すためには

そもそも、どうすれば地域に関心を持ってもらえるのでしょうか。行って良かった場所が住みたい場所になると思います。一般的な観光では、地域の人たちとのつながりができるかどうかが重要です。地域側が発信する情報として、観光地で住んでいる人の魅力的な暮らしを伝えるだけでなく、観光地を含めた地域でのポジティブな体験をどう作り出すかが鍵です。ポジティブな体験を重ねることで、訪問者はプラスのインパクトを感じ、何度も訪れるようになります。そして、都会での不安や不満が生じたとき、過去に訪問した地域が移住先として候補に上がるでしょう。

ただし、通常の観光では深い地域住民との交流はなかなか生じません。地域側はどう戦略的にこれを促進するのかが課題です。さらに、自分の出番や役割、存在の容認がない限り、地域に根を下ろすのは難しいでしょう。

 

関係人口と地域づくり

定住人口が減少する中、地域コミュニティの人的支援が絶対的に不足しています。そのため、移住政策に取り組んできましたが、日本全体の人口は増えないため、人の奪い合いになるという議論が続いています。

「交流人口」という言葉は観光客数のように扱われるようになり、それに代わる政策用語として「関係人口」が注目されています。総務省では、関係人口を「特定の地域に継続的に関心を持ち、関与するよそ者」と定義しています。

では、この関係人口をどう地域づくりにつなげていくのでしょうか。環境教育や環境学習の分野では、次の3つのステップがよく挙げられます。「In Nature」は自然に触れ合う機会を作るステップ。「About Nature」は自然環境への関心を高めるステップ。「For Nature」は自然環境に関わり続ける目的を持つステップです。私はこの3つのステップに加え、「With Nature」というステップが必要だと考えています。これは、都市住民と地域住民が共に場づくりを行うことを意味します。

おそらく地域にとって最も重要な人材はこの「With」の部分でしょう。対等な立場で協働や競争の場づくりができることが、最終的には移住につながるかもしれません。

 

選ばれる地域になるために

「選ばれる地域」というのは、その地域に何らかの強みが存在します。例えば、風景、景観、生活文化、生活環境、仕事の有無、教育環境などです。また、移住までは至らないが、その地域を好む人々が訪れる場合、ワクワクする何かや魅力的な活動が行われていることがあります。ただし、それだけでは人は集まりませんので、そうした情報をこまめに発信することが非常に重要だと考えています。

選ばれる地域にすることは、最終的には地域づくりにつながります。しかし、地域の人材は減少しているため、地域づくりを担う人材を外部から受け入れる必要があります。地域にプラスのインパクトをもたらす人々は、特有の社会的つながりや人間関係、都会にはないソーシャルキャピタルを求めています。また、他の移住先を見つけても、その地域に関与し続けてくれる人を増やすことが関係人口の考え方です。

地域づくりにおいて重要なのは、移住してきた人、つまりよそ者が作る新しいコミュニティの戦略です。新しい価値観を持つ人々と共にプロジェクトを進めることで、さらなる価値が生まれるプロセスが必要です。ただし、全国で既にある取り組みの課題は、受け入れ地域の自治体担当者だけが当事者意識を持っていても、地元の方が自分ごとに捉えてくれないことです。よって、地域にどのような人材が将来必要になるかを考えることが重要です。お祭りに例えると、お客さんとして参加する観光客、準備を手伝う裏方、地域の担い手、屋台を手伝う人手、運営やマネジメントを行う人材、クリエイターなど、どのような人が必要かを明確にする必要があります。地域の段階によって求める人材は異なるため、地域側でこういった議論を行うことで、より魅力的な地域を実現できると期待しています。

 


【ふるさとプロボノについて】

ふるさとプロボノ  は、2021年6月「第18回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。過去の事例を活動紹介動画ページに多数まとめていますので、ぜひご覧ください。また、「ふるさとプロボノ」の取り組みが、第2回「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」を受賞。2024年7月24日(水)に表彰式が行われました。

 

【参考】
育休取得中のママたちによる子育て世代チーム、デジタルに特化した課題解決を担うチーム、同じ企業社員チームのプロジェクトなど、バリエーション豊かに広がりを見せるふるさとプロボノの様子をお伝えするセミナーの様子は、以下のアーカイブよりご覧いただけます

開始  ふるさとプロボノの概要
15:10  和歌山県紀の川市の事例
23:40  新潟県魚沼市の事例
31:00  トークセッション1
52:35  ママボノ、企業プロボノのご案内
56:00  広島県の事例とママボノ、企業プロボノの参加者トーク
1:16:50 トークセッション2
1:44:00 今日のまとめ サービスグラントの提案

 

【主催者について】

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,500名以上、実施プロジェクトは1,350件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

 

【お問い合わせ】

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、横道

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ふるさとプロボノがつなぐ人の輪 – 魚沼でのチャレンジ – https://furusato-probono.jp/reports/monozukimura/ Thu, 17 Oct 2024 02:51:01 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=5029 ■「ものずき村」の取り組み  日本でも有数の豪雪地帯で、コシヒカリの産地としても知られる新潟県魚沼市。ここで長く暮らしを営んできた高齢者たちが、自分で育てたコメや穫れたての野菜・果物・花・山菜など大地の恵みを販売し、手打 […]

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■「ものずき村」の取り組み 

日本でも有数の豪雪地帯で、コシヒカリの産地としても知られる新潟県魚沼市。ここで長く暮らしを営んできた高齢者たちが、自分で育てたコメや穫れたての野菜・果物・花・山菜など大地の恵みを販売し、手打ちそばをふるまっているのがJR只見線沿いに位置する「ものずき村」です。他の日本の地方地域と同様に、魚沼でも人口減少・高齢化とそれによる耕作放棄地の課題は深刻です。ものずき村ではこれまでも、地域の小学生と共に農産物を育てる企画や休耕田をキャンバスに見立てた「もみがらアートコンテスト」の実施など、農産品直売所の枠を越えて地域内外の人が集い、地域を盛り上げる場としての機能を大切に考えてきました。 

 

さらに新しい挑戦として立ち上げられたのが、都市部に住む人たちに農作業シェアリングを呼びかける「ものずき村 里山応援プロジェクト」でした。都市部の人たちに魚沼の自然の中で農作業に参加してもらい、その収穫の恩恵を参加者や地域の生産者で分かち合う試みです。 

この企画立案の中心となったのは、魚沼市地域おこし協力隊の米本さんでした。魚沼の自然と暮らしを維持し、生産持続性を高めるための関係人口を増やす試みである一方、参加者である都市生活者にも、農作業の体験を通して今の農村の暮らしを知り、自分の生き方を見直してもらったり、新たな視点を見つけてもらえるような機会として魅力的な内容を目指しています。米本さん自身も首都圏での長い企業勤務経験を経て、現在は東京/魚沼の二拠点を往復しながら魚沼市の地域おこし協力隊として活動しています。 

 

とはいえ、都市圏で配布を試みた案内チラシへの反応はうすく、この企画を魅力的に思ってもらえるのはどのような人たちなのか、参加者が満足できる企画内容なのか、手探りの状態が続いていました。 

 

そこで、今回のプロボノプロジェクトでは、ターゲットである都市生活者層にとっての「ものずき村 里山応援プロジェクト」の魅力を明らかにするため、複数のプロボノワーカーにパイロットとして農作業シェアリングを実体験してもらい、成果物として企画の改善提案を行ってもらうこととなりました。 

 

参加した人たちの思い 

ものずき村の「農村体験企画へのパイロット参加と改善提案」プロジェクトは、20235月から順次GRANTでの募集を通じて実施され、それぞれに複数名が参加、10月には多くのパイロット参加者も魚沼に再集結しました。 

 

5月:はらまきさん、かしあすさん、Junkoさん、いっちーさん 

6月:こばさん、浦島花子さん、カナさん、Kayomiさん、ひがっきーさん(ものずき村別プロジェクト参加からの再滞在) 

8月:きんちゃんさん、にっしーさん 

10月:ubuntuさん、かしあすさん(再)、カナさん(再)、Kayomiさん(再)、ひがっきーさん(再々)、きんちゃんさん(再)、にっしーさん(再) 

プロジェクトにエントリーしたプロボノワーカーたちは、農業や二拠点生活などに興味がありつつも実際の農作業は初めての人や既に都市農業に関わりを持っている人、関西や関東からの参加など、さまざまです。 

 

「生産者と消費者という分け方だけではない、地方と都心部の関わり方を一緒に模索したい」(はらまきさん)、「農村での体験がどのような商品価値を持てるのか、実際に自分で体験して、新しい価値の創造に加わりたい」(浦島花子さん)など、農村地域と都会との新しい繋がり方の模索について、仕事や経験のスキルを持ち都市部に住むプロボノワーカーだからこそ貢献できる可能性を感じて応募した人や、「里山移住に興味があります。今後の参考にしたい」(カナさん)、「新潟県出身、現在都内暮らしで新潟との接点を持ちたいと考えていた」(ubuntuさん)など、まさに「里山応援プロジェクト」のターゲットとなりうる人たちが、魚沼地域の人たちとのふれあいや自然の中での農作業体験への期待を持って参加しました。 

手から手へ、かぼちゃ栽培のバトンを渡すプロジェクト 

各回の現地滞在前には、参加者全員がZoomで初めて顔合わせをし、米本さんからどうしたら人口減少が定常化する魚沼を持続的な地域にできるかを、都市生活者であるプロボノワーカーの皆さんに一緒に考えてほしい」との思いと共に、魚沼の現状やプロジェクトの目的、現地滞在時のプログラムの説明を受けます。 

 

現地には2泊3日以上滞在し、その中には半日以上の農作業に関わる体験が含まれています。8月実施回では、夏季休暇を利用して4泊5日間、現地に滞在した参加者も。本年度の「里山応援プロジェクト」の農作業シェアリングで栽培するのはプレミアムかぼちゃ“あかもん”です。春から秋にかけてパイロット参加者は、苗植え、畝作り、定植、茅引き、除草、収穫、出荷など時期折々のあかもん栽培に関わる農作業に携わりました。 

畑での農作業以外にも、山菜採集やはちみつ抽出、塩麴作りなど地域特産物の収穫や製造、周辺観光拠点の視察に加え、外部の人間が関わりづらい「江浚い」などの地域の共同作業を「里山応援プロジェクト」へのパイロット参加者視点で体験します。ものずき村運営の中心メンバーや魚沼市などへの移住者との対話機会も大切なプログラムのひとつでした。 

 

現地滞在終了から約2週間後、米本さんとプロボノワーカーはZoomで再会し、現地体験での気づきをたがいに共有します。その後、ワーカーたちはそれぞれ深めた考察を改善提案にまとめて納品しプロジェクトを完了しました。 

 

プロジェクトの成果、見えてきた課題 

世代や性別を超えてプロボノワーカーたちの多くが挙げた「里山応援プロジェクト」の魅力は、地域に暮らす人たちとの飾らない交流でした。魚沼の人たちの暮らしや里山との付き合い方など、軒先やガレージで車座になって語らう機会は得難いもの。一方で、地域外の人たちの魚沼滞在の受け皿となる宿泊場所の確保が急務であることも明らかになりました。 

プロボノワーカーたちはプロジェクトへの参加を通じて、魚沼などの農業地域が直面する課題への気づきを得ました。「ニュースなどではあまり実感が無かったが、今回過疎化など農村の抱える問題を身近に感じるきっかけになり、関心が高まった」(Kayomiさん)、「個人経営の小さな田畑が放棄地となりつつある現状を知ることができた」(かしあすさん)、「農村の問題の理解・再考や地域おこしの現場を知ることができた」(浦島花子さん) 

 

さらに、これまでやこれからの自分の生き方を考えるきっかけを得たプロボノワーカーも。「地方との二拠点生活を現実的なものとして考えるきっかけになった」(ひがっきーさん)、「活動を通して自分の人生について振り返った。このような形での地域や人との出会いという機会が作れるのは新しい発見だった」(浦島花子さん)、「このプロジェクトに参加し、今後の自身の生活の方向性が少し見えました」(カナさん) 

 

ものずき村の米本さんは「都市部に暮らす人たちが魚沼と接点を持つためのアクションを起こすきっかけとなりうる様々な視点を拾い出してくれたことが大変有意義でした。課題の本質に向き合い打開策を共に考える取り組みだったので、プロボノワーカーの皆さんにとっても、単なる農業体験や農作業の応援と異なり、色々考える機会としてもらえたように思います」と語ります。 

 

■個々がつながり、いつしか仲間へ 

プロボノワーカーたちは、これまで経験したことのない一次産業に関連する実体験への価値と共に、様々な人との出会いや交流を「里山応援プロジェクト」の強い魅力として挙げています。「観光ではなかなか経験できない現地の方々と交流ができた」(Kayomiさん)、「地元の方から直接話を聞けたことが有意義だった」(いっちーさん)など、地域の人たちの日常に触れる交流を通じて、プロボノワーカーたちは地域への思い入れを深めることができたようです。 

 

「地域を盛り上げようと奮闘する人々に出会えた」(こばさん)、「地域に溶け込む姿勢が素晴らしく、皆さんに受け入れられていることを目の当たりにしました」(にっしーさん)など、地域課題に地道に取り組む外部人材の姿に目を向けた参加者もいました。 

GRANTでの個人プロジェクトでありながら、複数のプロボノワーカーの同時滞在だったため、共に活動したメンバーは多様性があり、多彩な方が多く、刺激を頂きましたかしあすさん)、「地域の方々との交流やプロボノ参加者を含め、魅力的な人との出会いがあった」(浦島花子さん)、「チームワークでの作業では、自分の弱みとそれをサポートしてくれる周囲の力を感じた」(ubuntuさん)など、参加者同士の交流にも価値が感じられたようです。 

 

ものずき村とプロボノワーカーたちはSNSでつながり続け、10月には多くの過去参加者が魚沼を再訪問することができました。その後も大阪や東京で参加者が声をかけあっては集まり、魚沼での体験やこれからを語りあう機会も持たれています。 

 

プロボノワーカーたちからの提言を受けて、米本さんは翌年度の「里山応援プロジェクト」では、魚沼ならではのコメ作りにも挑戦しています。ものずき村では“あかもん”と共に、力強い“よそもん”応援団も育まれつつあるようです。 

 

=== 

魚沼で農作業のシェアをしてみたい人のターゲットプロファイル作成 

情報の整理や構成の整え、画像・動画素材類のセレクトなどから、実際にホームページの作成 

農村体験企画へのパイロット参加と改善提案 

「里山応援プロジェクト」を実行して頂き、その実体験を持って企画内容の改善提案 

 

 

【ふるさとプロボノについて】

ふるさとプロボノ  は、2021年6月「第18回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。過去の事例を活動紹介動画ページに多数まとめていますので、ぜひご覧ください。「ふるさとプロボノ」の取り組みが、第2回「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」を受賞。2024年7月24日(水)に表彰式が行われました。

 

【参考】
育休取得中のママたちによる子育て世代チーム、デジタルに特化した課題解決を担うチーム、同じ企業社員チームのプロジェクトなど、バリエーション豊かに広がりを見せるふるさとプロボノの様子をお伝えするセミナーの様子は、以下のアーカイブよりご覧いただけます

開始  ふるさとプロボノの概要
15:10  和歌山県紀の川市の事例
23:40  新潟県魚沼市の事例
31:00  トークセッション1
52:35  ママボノ、企業プロボノのご案内
56:00  広島県の事例とママボノ、企業プロボノの参加者トーク
1:16:50 トークセッション2
1:44:00 今日のまとめ サービスグラントの提案

 

【主催者について】

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,500名以上、実施プロジェクトは1,350件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

 

【お問い合わせ】

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、横道

 

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「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」受賞しました。 https://furusato-probono.jp/news/sotoko_wellbeing/ Sun, 14 Jul 2024 11:06:13 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=4900 「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」受賞     認定NPO法人サービスグラントが実施する「ふるさとプロボノ」の取り組みが、「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」を受賞しまし […]

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「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」受賞

 

ふるさとプロボノ

 

認定NPO法人サービスグラントが実施する「ふるさとプロボノ」の取り組みが、「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」を受賞しました。

 

「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード」は、より良い「ご機嫌」な社会をつくるウェルビーイングな取り組みを「ソトコト」が取材し、その活動を表彰するものです。

▼「ふるさとプロボノ」のソトコトでの記事は、以下でご覧いただけます。
スキルを活かして地域に貢献。サービスグラントの「ふるさとプロボノ」がつなぐ人と社会の輪

 

2024年7月24日(水)に開催された第2回「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード」 の様子は以下よりご覧いただけます。

▽受賞式の様子はこちら
第2回「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」授賞式の様子をお伝えします!

 

▽受賞5団体はこちら
「ソトコト・ウェルビーイング未来アワード2024」受賞企業・団体決定!

 

この受賞を励みに、地域をこえて「一緒につくる」を日本中に実現するため、ふるさとプロボノの更なる広がりに取り組んでいきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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行政職員向けプロボノセミナー「新たな関係人口とつながる地域づくり」8月1日(木)14~16時 都道府県会館にて開催 https://furusato-probono.jp/reports/2024_seminar/ Mon, 01 Jul 2024 00:39:06 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=4590 お申込みはこちらから ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す組織・団体の課題解決に、地域外の社会人が、プロボノ(*1)として関わる課題解決型 地域交流プログラムです。「地域をよりよくしたい」というアツい思いへの […]

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お申込みはこちらから

ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す組織・団体の課題解決に、地域外の社会人が、プロボノ(*1)として関わる課題解決型 地域交流プログラムです。「地域をよりよくしたい」というアツい思いへの共感を入り口に、自治体担当者、地域おこし協力隊、中間支援組織など、地域側のニーズを把握している「コーディネーター」とも協働し、現地訪問、オンラインでの対話を重ね、ともに課題解決を目指します。

*1 プロボノとは・・・「公共善のために」を意味するラテン語「Pro Bono Publico」を語源とする言葉で、【社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや経験を活かして取り組む社会貢献活動】を意味します。2011年のプログラム開始以降、全国79の市町村、128団体とご縁をいただき、人と地域との新たな出会いと協働の機会を創出してきました。

 

直近2年のふるさとプロボノの参加者アンケートでは、参加者全員が、関わった農山漁村への関心が高まったと回答した他、
83%が「現在の居住地から地域の課題解決に協力したい」
94%が「団体への支援の継続を希望する」
と回答し、地域外の人が地域の課題にも有機的に関わる新たな関係人口となっていく変化がうかがえます。

本セミナーでは、「選ばれる地域とは」〜関わりのステップをデザインすると題して、都市農村交流事業の実践、移住支援などに実績を有する嵩 和雄先生より話題提供をいただく他、ふるさとプロボノのこれまでの具体的な事例を通じて、サービスグラントがご提案する地域のミライ地図をご紹介していきます。

人口減少、高齢化の日本において、地域をこえて「一緒につくる」を、日本中に広げていく仕組みにご関心をお持ちの方、新たな関係人口とつながる地域づくりの具体的なアプローチ方法をご検討中の皆さまからのご参加をお待ちしています。

お申込みはこちらから

※当日リアル会場への参加が難しい方に向けて、開催動画を後日お送りします。
後日視聴のお申込みも上記フォームより入力ください。

 

【開催概要】

日時:
2024年8月1日(木)
14:00-16:00 (開場:13:50)

場所:
都道府県会館 401会議室
〒102-0093 東京都千代田区平河町2-6-3
■東京メトロ有楽町線・半蔵門線
・永田町駅:5番出口より地下連絡通路を経て徒歩約1分
■東京メトロ南北線
・永田町駅:9番b出口より地下連絡通路を経て徒歩約1分(地下1階出入口)
■東京メトロ丸の内線・銀座線
・赤坂見附駅:D番出口より青山通り(国道246号)を上がり徒歩約5分(1階出入口)

対象:
地域振興、地域活性、関係人口、一次産業支援、NPO支援、市民活動等を担当されている自治体・中央官庁などの職員のみなさま
各地域の中間支援組織の職員・スタッフのみなさま
地域おこし協力隊など、地域づくりに携わるみなさま
研究者、NPO、議員、メディアなど地域づくりに関心のあるみなさま

定員:
リアル会場の定員は40名となります。
お申込みが定員を上回る場合には、先着順となりますので、ご関心をお持ちの方は、お早めにお申込みください。

 


 

【基調講演 登壇者プロフィール】

「選ばれる地域とは」〜関わりのステップをデザインする

▼嵩 和雄さん 國學院大學観光まちづくり学部 准教授/NPO法人ふるさと回帰支援センター 理事

1972年生まれ。東洋大学大学院工学研究科博士後期課程単位取得退学(工学修士)
2001年より熊本県小国町に移住し、(財)阿蘇地域振興デザインセンター、(財)学びやの里で九州ツーリズム大学や廃線跡活用プロジェクト等都市農村交流事業等、観光まちづくりや人材育成に携わる。2009年から東京にUターンし、NPO法人ふるさと回帰支援センター副事務局長として地方移住支援に携わる。2021年より國學院大學研究開発推進機構准教授、2022年4月より現職。
専門は都市農村交流、地方移住、地域活性化など。主な著書に『イナカをツクル』(単著:コモンズ、2018)、『住み継がれる集落をつくる』(共著:学芸出版社、2018)、『田園回帰がひらく新しい都市農山村関係―現場から理論まで』(共著:ナカニシヤ出版、2021)など。

 


 

【ゲストプロフィール】

 

”地域おこし協力隊・中間支援組織の味方が広がる”

▼夏秋 あかりさん
和歌山県紀の川市 地域おこし協力隊

紀の川市地域おこし協力隊。宮崎県出身。会社員、農業アルバイトを経験したのち年中様々な農作物が採れる紀の川市に魅力を感じ移住。観光振興課にて地域の農家の方々と農業体験や果物狩りを企画・実施している。2023年にふるさとプロボノを利用し、農村地域のマップ・ロゴ作成に携わった。

 

”企業と協働した課題解決プログラムが各地で広がる”

▼淺野 晃平さん
ひろぎんエリアデザイン株式会社 企画・広報グループ シニアマネージャー
株式会社せともす 取締役

岡山県笠岡市生まれ
東京の大学を卒業後、2005年に証券会社へ入社。未上場ベンチャー企業の株式公開支援、上場企業のM&A・ファイナンスの案件開拓から執行業務、総務・企画部門を経験。
2016年に広島銀行へ転職。法人営業部にて、メディア・エレクトロニクス・食品等の取引先の中期計画策定支援、ビジネスマッチング、まちづくりを担当。地域商社事業への参画や広島市平和記念公園レストハウスの指定管理業務、広島空港民営化案件に関与。その後、ひろぎんエリアデザイン(株)の設立準備に従事し2021年4月に出向。
地域活性化を業務とする楽しさと難しさを日々感じながら、「にちにちがさら」の精神で前を向いて業務に邁進中!

 

”プロボノ連携協定で関係人口に開かれた地域を発信”

▼五通 元気さん
長崎県県民生活環境部県民生活環境課 県民協働推進班 係長

1984年長崎県大村市生まれ。2003年長崎県入庁。土木関係部署での経理・予算業務に9年従事した後、雇用対策、ダム事業の地元対策、公務災害補償などの業務を経て、2023年に県民生活環境課へ異動。協働事業、ボランティア活動の促進、NPO法人の認証・認定に加え、「ながさきプロボノチャレンジ推進事業」の担当として県内におけるプロボノの普及・啓発に努めている。

 

お申込みはこちらから

※当日リアル会場への参加が難しい方に向けて、開催動画を後日お送りします。
後日視聴のお申込みも上記フォームより入力ください。

 

【ふるさとプロボノについて】

ふるさとプロボノ  は、2021年6月「第18回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。過去の事例を活動紹介動画ページに多数まとめていますので、ぜひご覧ください。

【参考】
育休取得中のママたちによる子育て世代チーム、デジタルに特化した課題解決を担うチーム、同じ企業社員チームのプロジェクトなど、バリエーション豊かに広がりを見せるふるさとプロボノの様子をお伝えするセミナーの様子は、以下のアーカイブよりご覧いただけます

開始  ふるさとプロボノの概要
15:10  和歌山県紀の川市の事例
23:40  新潟県魚沼市の事例
31:00  トークセッション1
52:35  ママボノ、企業プロボノのご案内
56:00  広島県の事例とママボノ、企業プロボノの参加者トーク
1:16:50 トークセッション2
1:44:00 今日のまとめ サービスグラントの提案

 

【主催者について】

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,500名以上、実施プロジェクトは1,350件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

 

【お問い合わせ】

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、横道

 

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新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~レポート後篇 https://furusato-probono.jp/reports/event-report-20240314-02/ Fri, 21 Jun 2024 02:09:59 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=4638 2024年3月14日、全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさまを対象に、『新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~』を開催しました。 本レポートでは、メイ […]

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2024年3月14日、全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさまを対象に、『新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~』を開催しました。

本レポートでは、メインパートの1つである「事例発表Part2」についてお届けします。
⇒「事例発表Part1」はこちらからご覧ください。
⇒ イベント全編の動画はこちらからご覧いただけます。

事例発表Part2では、地域のニーズと外をつなぐ「コーディネーター」と、プロジェクトに参加した「ママボノ」と「企業プロボノ」の方々から事例発表をいただき、続けてトークセッションへ進みたいと思います。

ママボノは、育児休業中や結婚や出産で離職されて再就職を目指すママたちによるプロボノで、2013年の開始以来700名以上の参加者と、109団体への支援実績があります。
企業プロボノは、企業単位で取り組むプロボノです。社会貢献活動やCSR活動、リアルな社会課題に取り組む越境学習の機会として、企業様と協働して運営しています。

―――

コーディネーターとして関わる、ふるさとプロボノの事例

コーディネーター/WAKU WAKU GAKKO 高野 哲成さん(WAKU WAKU GAKKO 代表)

広島県尾道市でWAKU WAKU GAKKOという取組みをしている高野と申します。


2013年から大人を対象にした学びの場「尾道自由大学」をやってきましたが、2023年から「WAKU WAKU GAKKO」に改名して、子どもたちも含めてすべての人とともに笑い合い、学びあえる場を作りたいと思って活動しています。
その中でプロボノを知り、今回ふるさとプロボノでご一緒することになりました。
ここから2つのプロジェクトを紹介させていただきます。


1つ目は、この後お話しいただくママボノのみなさんが来てくださったプロジェクトです。
尾道市は瀬戸内海にある地域で、しまなみ海道にある生口島で活動しました。大阪から移住して来られた長光祥子さんが、島の豊かな食、特に自然と食がつながっている環境の魅力を、もっと多くの人に知ってもらいたいという思いで「Feast forest project ごちそうの森」として活動されています。

▼プロジェクトページ(活動内容の整理と参加者募集用チラシ構成案作成)
https://grant.community/projects/608

すごい広い農園を、山の中に購入されて、いま一人で開拓されています。場所の整備やイノシシを獲って調理すること、誰かに届けることなど、やることはたくさんあって、多くのボランティアの方も手伝ってくださっていますが、それを持続可能にしていくためにどうしたらいいか、自分たちで考えているだけでは視野が拡がらない、と悩まれていました。

いろんなヒアリングをする中で今回のプロジェクトにつながり、都市部に住むみなさんがどういう風に団体と関わっていくことができるかを検討しました。


2つ目のプロジェクトは、広島県北広島町にあるNPO法人 西中国山地自然史研究会さんとの取り組みです。生物関係や地域の歴史などを学術的に研究されているみなさんが、地域活性というよりは地域をいかに持続可能にしていけるか活動している団体です。

いろいろなご相談もあった中で、今回は薪の在庫管理の仕組みに取り組んでいただきました。薪工場を運営されていて、地域の中の循環だけではなく都市部の方へ販売もされていて、薪の在庫量や納入先の情報をメンバーで共有できるような効率性が求められていました。

▼プロジェクトページ(ICTツールを活用した、里山保全につながる木・薪の「在庫管理」設計)
https://grant.community/projects/534

 

参加者から見た、ふるさとプロボノの経験

参加メンバー/ママボノ 福田彩さん(デザイナー/フリーランス)

参加メンバー/ママボノ 小林千夏さん(大手通信企業勤務)

―――高野さんがコーディネートされた1つ目のプロジェクトに参加されたママボノのメンバーを代表して、福田さんと小林さんから実際の経験について伺いたいと思います。ふるさとプロボノの印象はいかがですか。

福田さん ふるさとプロボノの感想としては、楽しかったし、やって良かったと思っています。

小林さん 私としても、すごい充実した時間だったと思っていて、家族みんなで滞在できたこともすごく大きいです。ただ旅行するだけではない深いつながりとか、共通の体験ができたということと、ママ同士の結束力や集中力が想像以上にすごくて、毎週1時間のミーティングでギュっと濃密な形で走り抜けられました。私は第一子が生まれたタイミングで今回参加して、働き方を変えなきゃいけないと思っていたので、すごくいい刺激と、ママでもここまで出来るという希望をいただきました。

―――いつものお仕事や、参加されたきっかけについてご紹介いただけますか

福田さん いまはウェブデザイナーとして、ロゴデザインやホームページ制作を行っていますが、ママボノをやろうとしたときは働いていた結婚式場を退職するタイミングでした。元々育休中にもママボノには興味がありましたが、そのときはできなくて、今回時間が出来たタイミングでプロジェクトを知って、これから始めるデザイン関係だったことから縁を感じて勢いで応募しました。

小林さん 私はふだん会社員で、通信企業の人事として育成や組織開発の仕事をしています。個人でもワークショップデザインやキャリアコーチをしたり、地域の関係人口を増やしていくプロジェクトにも参画したりしています。
ただ私にとって出産が大きくて、働き方や地域との関わり方がだいぶ制限されるんじゃないかと思っていました。でもママボノであれば、家族でちっちゃい子供を連れて行ってもなんとかなるかもしれないというのがありました。働き方という意味でも、家族で地域に滞在するという意味でも、すごい良いチャレンジができそうだと思って参加しました。

―――プロジェクトのハイライトや、活動はいかがでしたか

福田さん プロジェクトは5人のチームで行いました。週に1度のミーティングはウェブで行って、2023年7月末の現地滞在では主にヒアリングを行ったり、ごちそうの森を体感させてもらいました。それを持ち帰って、事業内容の整理と、体感した内容でプログラムを作り上げて、そのプログラムをチラシにする構成案を作りました。

小林さん 団体をされている祥子さんが、ごちそうの森をこの先も続けていく中で、何を中長期的な活動として、どのような戦略で拡げていけばいいか迷いがあるということでした。最終的な成果物にいたるまでの間に、どんなミッションやビジョンで活動していくかという整理や、まずはここから取り組むと良さそうだよねという中期的なゴール、そこに向けたステップを一緒に整理することもさせていただきました。

―――ありがとうございます。ここでもう一人のゲストをお招きしたいと思います。企業プロボノとして「ほやほや学会」のプロジェクトにご参加いただいた秋田さんです。

参加メンバー/企業プロボノ 秋田 浩貴さん(日立製作所)

秋田さん 企業プロボノに参加した秋田です。日立製作所の他部署のメンバー6名のチームで、宮城県石巻市の「ほやほや学会」さんを支援しました。
宮城県でよく獲れるホヤという海産物の認知度向上や販路拡大を目的に活動されている団体さんです。ほや伝道師という会員の方々と、一緒に活動を盛り上げていくことがあまりできていないという課題感を抱えていて、それに対して会員管理の考え方や管理ツールの選定、業務フローなどを主に支援させていただきました。


▼プロジェクトページ(「ほや伝道師」の登録制度におけるツール選定と業務フロー整理)
https://grant.community/projects/631

―――報酬を得ないプロボノの活動に、どうして企業人が参加されるのか、まだハテナな方もいると思います。秋田さんが参加されたモチベーションを教えてください。

秋田さん いくつかモチベーションはありましたが、大前提として私が社会貢献に興味がありました。本業務では公共機関のお客様にシステム提案をする営業をしていて、楽しくやれているものの、もうちょっと身近に自分自身で手触り感を持って社会貢献をしている実感を持ちたいという思っていました。その上で、弊社とサービスグラントさんが一緒に提携して、NPO法人などを支援するプログラムとして「企業プロボノ」があると知って応募しました。

普段の業務ですと同じような方々としか仕事をしないこともありますが、プロボノでは本業務では関わることのできなかった社内の方々や、ほやほや学会の方、ほやほや学会の活動に関わる漁師さんであったり、いろんな人と会うきっかけにもなるのかなと思って参加して、本当にいろんな人脈ができました。

 

ふるさとプロボノの経験と、これからのつながり(トークセッション)

 

―――まずは広島県尾道市の「ごちもり」から掘り下げていきたいと思います。大都市の方がイノシシの解体もされる現場に行かれると、カルチャーギャップが起こることもあると思います。福田さんや小林さんは、第一印象や地域理解を深めていく過程はいかがでしたか。

福田さん まず資料を読んでミーティングをしている段階ではあまり見えていなかったと思います。実際に行ってみることができたことはすごく大きくて、足を運んでからのインパクトもめちゃめちゃありました。行ってみないと感じられないことだったと思いましたよね。

小林さん イノシシを目の前で解体してくれて、美味しいごちそうを出してくれると聞いて、みなさんどう思いますか。私は結構びっくりしまして、初めて現地の生口島に行ったときも美しい島だなと思ったのですが、高野さんの車でごちそうの森に登ったとき、想像以上に本気の森だと思って正直びっくりしました。都会の人が「映える場所だね」と行くところではなかったです。

ただ、その後に、たくさんの方のお話を伺って、祥子さんの思いだったり、ふるまってくださる料理を味わせていただいて、2日目に自分たちで歩いて森を越えて場所にたどり着いたときに全く印象が変わったんです。

福田さん 自分が変わったのを感じました。

小林さん 団体の代表の祥子さんは、本気で自然と人の共存共生に向き合っていて、その手段として食をキーワードに豊かさを届けていく活動をしていることが体感として理解できました。なので私たちの役割としては、ここに人を連れてくることがすごく大事だと思ったので、まず行ってみたいと思うきっかけとなるアプトプットを作りたいと気持ちが変わりました。

―――コーディネーターの高野さんが、受け入れる側として工夫されたことですとか、地域とママボノの方を繋ぐときのご心配などはありましたか。

高野さん 一番つなぐところで苦労したのは気候ですね。7月の真夏でしたので、一人でも体調を崩される方が出ないようにしようと頑張りました。成果については、代表の祥子さんの人間力というものに惚れ込んで、みなさんに祥子さんを紹介したいという思いもありましたので、成果のことはあまり心配せずにスタートしました。

―――成果物を作る上でのこだわりポイントや気を付けたところなどお話しいただけますか。

小林さん 祥子さんがいろんな思いを抱えつつ、どこから着手したらいいか悩まれていたので、短期的なことだけではなく中長期まで含めて、どんな思いを大切にしたいか、どんな課題を解決していかなきゃいけないかといったことを一旦洗い出して整理したのは、プロセスとしてのこだわりでした。

福田さん キャッチコピーを決めるところは、みんなでいろいろ話し合った印象があります。私たちの中では「ガチな自然だったよね」という話がすごく出ていて、キャッチコピーにも入れたいという話でいたんですけど、祥子さんからの感想で「あれはガチな自然ではないんだよね」とおっしゃっていたんです。

コンクリートで舗装されているし、自然に戻したいからいま活動していると聞いたときに「なんかまだ足りないんだな」と思って、私たちが作ったのは構成案であって、そこから祥子さんや、ごちもりのみなさんで使っていって、新しい人に伝えられるものにしていってもらいたいと思って、そのズレも発見でした。

小林さん 本当に壮大なことをされているので、やっぱり来てもらって体感してこそ伝わる意義あることだったり、子どもの個性や親の感性を開放できたり、自然との共存共生とかを前面に出すというより、もっと身近にメリットとして感じられることが目に入るようしたり、そうした工夫もしました。

―――大半のことはオンラインでできますが、リアルの力強さみたいことは、このプロジェクトでも活かされたと感じます。
秋田さんにもお話を伺えればと思いますが。本業とはだいぶ違う活動で、考えによっては負荷が増えてしまい本業がおろそかになるということもあり得ると思うのですが、その辺りいかがですか

秋田さん 参加する前は本業とのバランスを見ながらやらないと、という前提があって、おろそかになることも懸念してたのですが、なんならその逆でした。社会人になって3年目ということもありますけど、チームとして活動する一連のプロセスを体験しながら学んでいき価値提供ができる、その経験を本業でも活かせるという感覚がちゃんとあります。
企業プロボノに参加するのは2回目になりますが、企業プロボノには、自分自身の新たな気づきとかスキルの獲得にもなりつつ、本業にも活かせて行けるメリットがあると感じています。

―――ICTツールの活用を団体さんに支援したことで、ご自身がICTの力みたいなものを実感されたことはありましたか。

秋田さん 本業でもITでの価値提供をしているものの、お客様が中央官庁などすごく大きいレイヤーの話になっていて、手触り感を持って自分自身が価値提供できているか少し疑問を感じるところはありました。ただ、こうしたコンパクトな形で提案させていただく機会を持つことで、手触り感のある価値提供ができて、ダイレクトに役に立っているという実感がありました。

---ありがとうございます。次に高野さんがコーディネートされた2件目のプロジェクト団体の河野さんに、薪の在庫管理をデジタル化した支援について感想をいただければと思います。


河野さん NPO法人 西中国山地自然史研究会の河野です。最初は困りごとを洗い出してみようと現場のスタッフと一緒に考えました。薪がどんどん入ってきて、どこに何があるからわからない、一人でしか把握できていない、こういうのを解決できるアプリがあったらいいよね、ってちょっとつぶやいたことが本当に半年以内で出来上がって、いまビックリしているところです。

―――そのアプリをいまも活用されているんですよね

河野さん そうですね。スタッフが2人働いていますが、いままでは1人でしか出来なかったことが、アプリを作っていただいたおかげで片手で操作しながら薪の注文を受けたり、配達をすることが可能になっていると聞いています。

---最後に河野さん、高野さん、ふるさとプロボノをふりかえっていただき、きょう参加された方に向けて何かメッセージをいただけますでしょうか

河野さん 都市の方が、私たちの住む小さな地域に来ていただいて、日本の中で繋がった実感があります。気になるエリアが増えて、日本中に親戚が増えるような感じになるんじゃないかなという感想です。ありがとうございます。

高野さん ふるさとプロボノを一言でいうと、学び合いかなと思っています。祥子さんの魅力や、その場の魅力、体験したら伝わるのは百も承知でしたが、その祥子さんの言葉を整理して遠くの人に届けてくれるツールができました。これから活動が広がっていくのと、祥子さんやごちそうの森に関わってくれるパートナーができたと思っています。これからも学び合いの良い形で続いて行ったらと思います。

⇒「事例発表Part1」はこちらからご覧ください。

⇒ ふるさとプロボノのリアルドキュメンタリーはこちらからご覧いただけます。

 

主催者について

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,560名以上、実施プロジェクトは1,380件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、横道

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新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~レポート前篇 https://furusato-probono.jp/reports/event-report-20240314-01/ Thu, 20 Jun 2024 05:44:23 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=4612 2024年3月14日、全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさまを対象に、『新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~』を開催しました。 本レポートでは、メイ […]

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2024年3月14日、全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさまを対象に、『新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~』を開催しました。

本レポートでは、メインパートの1つである「事例発表Part1」についてお届けします。
⇒「事例発表Part2」はこちらからご覧ください。
⇒ イベント全編の動画はこちらからご覧いただけます。

事例発表Part1では、地域のニーズと外をつなぐ「コーディネーター」と、地域外からの参加者を受け入れる「支援先団体」、異なる立場のお二人から事例発表を行っていただき、続けてトークセッションで話を深めました。

―――

コーディネーターによる、ふるさとプロボノの事例発表

コーディネーター/ICORAYO紀の川 福森 健之さん(和歌山県那賀振興局地域振興部)

和歌山県那賀振興局 地域振興部の福森と申します。
県北部の紀の川市にある「藤井の里くらぶ」と、地域外の参加者のコーディネーターをさせていただきました。

この赤線で囲んだところが、私たちが「藤井」と呼んでいる地域となり、葛城山の麓に位置し、明治期は稲作が盛んなところでした。現在は、果樹や柿、野菜など年中果物や野菜が採れる場所となっています。

ふるさとプロボノには、私だけではなく、紀の川市の職員や地域おこし協力隊、協力隊OB・OGと一緒に「ICORAYO紀の川」がコーディネーターとして取り組み、まずは藤井の里くらぶを受け入れ先に、マップを作ってみようということになりました。

1つ目のプロジェクトでは、泉本さんという方に、こういうマップを作ってもらいました。2023年3-4月にプロボノ参加者の募集を行い、4月末に泉本さんが藤井に滞在し、5月末には第一案をご提案いただき、7月に最終成果物を納品いただきました。

▼プロジェクトページ(地域の魅力や農家の思いを伝える農作物マップ作成)
https://grant.community/projects/53

その中で、「ロゴもしっかりとしたものを作らないといけないよ」という話になり、団体ロゴ制作のプロジェクトも同じくGRANT(地域外の担い手を募集するプラットフォーム)で立ち上げる段取りを行いました。

2つ目のロゴ制作プロジェクトでは、10月に現地に滞在していただき、ラフを12月に、そして1月にはこのようなロゴを作っていただきました。

▼プロジェクトページ(団体ロゴの制作)
https://grant.community/projects/653

そして、泉本さんはもう一回来ていただきました。
こういう色々なタイミングで地図は使えるんですね。地元に詳しいのは、本当に住んでいる人たちだけなので、僕らもいろんなときに使えています。
コーディネーターの役割としては、こうしたプロジェクトを団体自らが作成するときのサポートや、地域外から参加される方が現地滞在するときの段取りやフォローなどを行いました。

こちらは、サービスグラントさんと取り組むことになったきっかけです。
人と繋がって、繋がりを拡げながら、私はあくまでサポーターに徹してやってきました。

最後になりますが、那賀振興局のインスタグラムのアカウントも良かったらフォローをお願いします。

▼那賀まち
https://www.instagram.com/nagamachi_official/

 

支援先団体による、ふるさとプロボノの事例発表

支援先団体/ものずき村 米本 晋也さん(新潟県魚沼市 地域おこし協力隊)

私はいま地域おこし協力隊として新潟県魚沼市におりますが、出身は北海道網走郡です。
30年近く日用品メーカーの営業部門やマーケティング部門に勤務して、2021年から魚沼市の地域おこし協力隊として、直売所「ものずき村」を通して関係人口づくりに着手しています。

プロボノを知ったきっかけは、時事通信社の「おためし農業.com」でした。
農業関係の取り組みをしている6社ほどの中にサービスグラントさんがあって、課題に感じていることを解決してくれるのはこれだ!と思い、ご連絡を取りました。

▼おためし農業.com(農林水産省 令和5年度 農山漁村振興交付金の採択事業)
https://otameshi-agri.com/

新潟には先ほどのお話のようなコーディネーターがいらっしゃらなかったので、サービスグラントさんにコーディネーター役を引き受けていただき、いろいろと教えてもらいながら活動しました。

プロボノの支援依頼は大きく3ステップございます。
1点目は、ターゲットプロファイリングです。
ものずき村に関係人口を創出する目的で、農体験をして一緒に作ったものを分かち合う「農作業シェアリング」という活動のターゲット設定です。

▼プロジェクトページ(魚沼で農作業のシェアをしてみたい人のターゲットプロファイル作成)
https://grant.community/projects/479

2点目は、活動を告知するホームページを作成し、SNSに上げていくという元のところを作成する依頼です。

▼プロジェクトページ(ものずき村のホームページに魂入れをしてください)
https://grant.community/projects/502

そして3点目が、実際に企画に参加して改善提案をしていただく「パイロット企画」に参加する方を複数回にわたって募集しました。
こちらに11名、3ステップでご家族を含めて13名、延べ23回来訪していただきました。

▼団体ページ‘からプロジェクトページ(農村体験企画へのパイロット参加と改善提案)をご覧ください
https://grant.community/groups/480

GRANTで、このように参加者を募集していきました。まずは団体紹介をするページになっています。

▼GRANT(オンラインマッチングプラットフォーム)
https://grant.community/

続いてターゲットプロファイリングについては、目的と参加して欲しい人を募集しています。
告知ホームページに関しても、なぜ作っていかないといけないのか、どういった方に携わっていただきたいか、ということを書いています。

パイロット企画は、5月、6月、8月と段階を踏んで募集して、実際の活動に大勢の方に参加いただきました。

参加者からの提言は8つに分類整理した上で行う対応を発信し、さらに追加討議をオンラインで相談をしました。

そして今年2024年4月から、農作業シェアリングの中で田んぼを始めます。たくさんの方から「魚沼なのに、どうして稲作じゃないの?」という疑問をいただいたことともあります。

地域に来て農作業をするというのもいいんだけれども、一番の魅力は地元の人に触れ合えたり、非常に自然豊かなところを体験できたという感想もいただきました。
それらを踏まえ、あまり差別性がないんじゃないかと思ってトーンを落としていましたが、やはりそこがあっての農作業シェアリングだということで、企画の中にしっかり明示していくという改良を施しています。

詳しくはホームページなど、一度ぜひご覧ください。

▼ものずき村ホームページ
https://monozukimura.com/

関係人口創出における、ふるさとプロボノ(トークセッション)

―――藤井の里くらぶさんへの支援から1年半ほど経っていますが、地域の方がどのように活用されていますか

福森さん 農協観光協会さんの果物狩りなどいろんな人が来てくださるときや、地元の周りの人に紹介するときにこのマップを使ったりと、1枚ものの名刺みたいものだと思ってください、と使ってもらっています

―――ありがとうございます。人が来ている間が重要なタイプのボランティアもありますが、ふるさとプロボノの場合は支援の区切りがついた後にずっと成果物が活かされ続けているというところが、大きなポイントではないかと思います。

続いて米本さんに質問ですが、「おためし農業.com」の中で、サービスグラントが課題を解決してくれると思われたポイントをご説明いただけますか

米本さん サービスグラントさん以外の事業者さんがされていることは、農業を体験する活動をサポートします、というものでした。私自身は農業をしてもらいたいわけではなく、農作業シェアリングというコンセプトについて、どうしたら多くの方に拡げていけるかという戦略を考えるパートナーみたいなところを欲していました。

プロボノのみなさんが実際に来て、手足を動かして、自分で考えて提案を作ってくださるのであれば、私が望んでいたことだと思いました。

―――和歌山県と新潟県では、さまざまな関係人口の取り組みをされていると思いますが、ふるさとプロボノのようなアプローチはどういった意味合いを持っていますか

福森さん あくまでも私見ですが、いろいろな関係人口の取り組みの中で知り合える人ってちょっとずつ違うと思うんです。ふるさとプロボノの場合は、マップを描ける、あるいはイラストを作れる、という方と普段知り合うことはなかったので非常にいい機会でした。それとともに、こうして地元に入って活動をされて、地元を知った上でマップやロゴを作ってもらうというのは非常にありがたい取組みでした。

米本さん 実際に手を出して、力を貸して解決策を導くところが特徴だと思います。一般的な関係人口創出の取り組みというのは、お金を出してくれたり、あるいはノウハウを提供してくれたり、セミナーであったり、結構頭でっかちとかお金中心が多いです。

もちろん重要な要素ではあるものの、結局いまの課題というのは、人が活動することによってしか解決しないことがあまりにも多いので、それが他と際立つ違いかなと思います。

―――地域の課題を入口として、地域に関わって成果を出してもらう上で、課題の発信の仕方や、切り出し方、伝え方に工夫された部分があると思うのですが、いかがでしょうか

米本さん コーディネーターのみなさんにシートノックを何度もやっていただきましたが、課題を形成するところが一番難しいと思います。大きな課題設定として農作業を共同でやっていきたいということは自分で決めて考えられても、具体的にターゲットをどうするとか、パイロットで来ていただく方に魅力と課題をどう伝えたらいいのか、ということは大変お世話になりました。

福森さん 地図とロゴという2つに絞るときに、サービスグラントさんにアイディアをいただきました。また地元の人も難しいことだとは分かっていますが、一歩一歩進めていく、そして名刺にも使える地図をまず作ってみる、さらに次につなげていくための機会でした。昨年、真っ赤な「あかもんかぼちゃ」を生産しましたが、次のステップとしてはその六次産業化を都会の人たちの力を借りながら楽しくやっていければと思っています。

―――GRANTは、いつでも、いくつでもニーズを発信できるプラットフォームですので、ぜひプロジェクト化をお待ちしています。最後に、ふるさとプロボノについて、ひと言ずついただけますでしょうか

福森さん 主にオブザーバーという形で関わりながら、すごい楽しくさせていただきました。やはりやっている人間が楽しくなければ、活動は続かないと思うので、これからもこうした楽しい活動を続けていきたいと思っています。

泉本さんが2回目に来たときは、地元の方と一緒に羽釜でご飯を炊いたり、山でみかん狩りをしたり、楽しんでやれました。そうやって初めて地元の人と心を通じ合えるような活動ができると思ってコーディネートして、これからも一緒にいろいろな取り組みができればいいなと思っています。

米本さん ふるさとプロボノのコピーですごく気に入っているのが「心のどこかが、移住する。」という言葉にかなり打たれています。心のどこかがともにある関係を作れたということが、とてもポイントで、いまでもメッセンジャーグループでつながっています。今年の活動に向けて来られる方もいれば、来られない方も心の一部は置いて行ってもらっていると確信しています。

地域おこし協力隊は、どうしても移住者を増やせというミッションを与えられがちなんですが、それをいつまで言っていても、そんな夢物語じゃ解決しないと思っています。2地域、3地域と多地域に心を配れる人が増えていくことが一番いま必要だと思いますので、これができる活動がふるさとプロボノだと思っています。

 

⇒「事例発表Part2」はこちらからご覧ください。

⇒ ふるさとプロボノのリアルドキュメンタリーはこちらからご覧いただけます。

 

主催者について

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,560名以上、実施プロジェクトは1,380件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、横道

 

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ふるさとプロボノ参加者の声 NEW https://furusato-probono.jp/project-testimonials/testimonial-1-new/ Tue, 28 May 2024 02:27:59 +0000 https://furusato-probono.jp/project-testimonials/testimonial-1-copy/ 兵庫県姫路市出身。海運会社でのアジア駐在経験や社内ベンチャー立ち上げを経て、現在、アジアの人たち向けのインバウンド観光事業を準備中。ふるさとプロボノを知ったときは「普通の旅行では体験できないことが、体験できるのでは」とい […]

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兵庫県姫路市出身。海運会社でのアジア駐在経験や社内ベンチャー立ち上げを経て、現在、アジアの人たち向けのインバウンド観光事業を準備中。ふるさとプロボノを知ったときは「普通の旅行では体験できないことが、体験できるのでは」という期待で参加した鈴木さんに、都心から離れた地域活動をプロボノで応援する「ふるさとプロボノ」の経験について伺いました。

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新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」~19地域32のプロジェクト事例報告会~ https://furusato-probono.jp/reports/2023_annualevent/ Thu, 25 Jan 2024 02:15:04 +0000 https://furusato-probono.jp/reports/2023_invitation-copy/ 全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさま対象 新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」 ~19地域32のプロジェクト事例報告会 終了しました~ ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す組 […]

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全国の行政職員・中間支援組織・地域づくりに携わるみなさま対象

新たな関係人口とつながる仕組み「ふるさとプロボノ」

~19地域32のプロジェクト事例報告会 終了しました~

ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す組織・団体の課題解決に、地域外の社会人が、職業上のスキル・経験等を活かしてボランティア(プロボノ)として関わる課題解決型地域交流プログラムです。

2011年のプログラム開始以降、2022年度からの2カ年は、農林水産省の農山漁村振興交付金の採択を受け、一次産業支援につながるプロジェクトを、全国19地域で創出しました。

プロジェクト参加者のアンケートでは、参加者全員が、農山漁村への関心が高まったと回答した他、
83%が「現在の居住地から地域の課題解決に協力したい」
94%が「団体への支援の継続を希望する」
と回答しています。

「地域をよりよくしたい」という団体の思いへの共感を入り口に、地域外の社会人が、一定期間、現地訪問やオンラインでの対話を重ねながら、ともに課題解決を目指す――そうしたふるさとプロボノのプロセスや、自治体担当者、地域おこし協力隊、中間支援組織、まちづくり会社など、地域側のニーズを把握している現地の「コーディネーター」の協働の様子、その他、育休取得中のママたちによる子育て世代チーム、デジタルに特化した課題解決を担うチーム、同じ企業社員チームのプロジェクトなど、バリエーション豊かなふるさとプロボノの実践例をお伝えしました。

地域をこえて「一緒につくる」を、日本中に。

以下より当日のアーカイブをご覧いただけます。


開始  ふるさとプロボノの概要
15:10 和歌山県紀の川市の事例
23:40 新潟県魚沼市の事例
31:00 トークセッション1
52:35 ママボノ、企業プロボノのご案内
56:00 広島県の事例とママボノ、企業プロボノの参加者トーク
1:16:50 トークセッション2
1:44:00 今日のまとめ サービスグラントの提案

 

【開催概要】

日時:
2024年3月14日(木) 15:00-17:00 (開場:14:50)

登壇者:
和歌山県那賀振興局 地域振興部 地域課 主査 福森 健之さん

新潟県魚沼市 地域おこし協力隊 米本 晋也さん

広島県尾道市 WAKU WAKU GAKKO コーディネーター 高野 哲成さん

対象:
地域振興、地域活性、関係人口、一次産業支援、NPO支援、市民活動等を担当されている自治体・中央官庁などの職員のみなさま

各地域の中間支援組織の職員・スタッフのみなさま

地域おこし協力隊など、地域づくりに携わるみなさま

研究者、NPO、議員、メディアなど地域づくりに関心のあるみなさま

定員:100名

費用:無料

開催方法:オンライン(Zoom)

※参加フォームからのお申込みの返信メールにて接続先URLをお知らせします。

主催:認定NPO法人サービスグラント

お申し込みはこちら

 

【ゲストプロフィール】

▼福森 健之さん 和歌山県那賀振興局 地域振興部 地域課 主査

和歌山県庁の出先、「那賀振興局」地域課の職員。
令和3年度に「那賀振興まちづくり連絡会議」担当となった際、Instagram立ち上げを担当し、個性的なフォロワーさんと繋がったことをきっかけにInstagramにハマる。目指す地域づくりは、「地域の頑張っている人を応援する」。

 

▼米本 晋也さん 新潟県魚沼市 地域おこし協力隊

北海道網走郡生まれ。30年近く、日用品メーカーの営業部門、マーケティング部門に勤務。財団やコミュニティ農園の立ち上げなどでのプロボノ活動を経て、早期退職後に2021年より魚沼市地域おこし協力隊着任。直売所「ものずき村」を核として関係人口づくりに着手。

 

▼高野 哲成さん 広島県尾道市 WAKU WAKU GAKKOコーディネーター

滋賀県出身。岡山県西粟倉村で色々な生き方に触れ、尾道市向島で子ども達の未来に残したいものを思考する日々。「子どもの育ちや学び」に関する企画運営とコーディネートを通じて持続可能な地域の実現を目指す。誰もが学び、伝えられる市民大学/フリースクール「WAKU WAKU GAKKO」準備室、10代のための居場所づくり「ユースセンターズ オノミチ」運営部、自然保育/保護者同士の仲間づくりの場「みらいのこども舎」運営部。ふるさとプロボノでは、2件のプロジェクトをコーディネート

▼福田 彩さん  参加メンバー(ママたちによる子育て世代チーム ママボノに参加)

15年間サービス業で働いた後に、自分のビジネスにチャレンジするためにプロジェクト参加中に離職。Webデザイナーとして活動をスタート。プロジェクト中もチラシのデザインを担当し、プロジェクト終了後も団体のウェブページ制作を支援中。現地滞在ではお二人のお子さんと共に参加。
参加プロジェクトはこちら

 

▼小林 千夏さん  参加メンバー(ママたちによる子育て世代チーム ママボノに参加)

大手通信企業で働きつつ、副業でイベント企画運営、コミュニティマネージャーなどを担う。また、ライフワークとして地方創生プロジェクトなども行う。
プロジェクト中は、団体関係者へのヒアリング等を行い、団体のコンセプトの明確化にも携わる。現地滞在ではお子さんとパートナーと共に参加。
参加プロジェクトはこちら

 

▼秋田 浩貴さん  参加メンバー(日立製作所による企業プロボノチームに参加)

株式会社日立製作所で実施する企業プロボノにおいて、ふるさとプロボノとしてのプロジェクトに参加。プロジェクトでは、同じ企業の他部署のメンバー6名で、石巻の「ほやほや学会」を支援。仕事では、公共系のシステム部門で営業を担う。
参加プロジェクトはこちら

 

 

ふるさとプロボノについて

ふるさとプロボノ  は、2021年6月「第18回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。
過去の事例を活動紹介動画ページに多数まとめていますので、ぜひご覧ください。

主催者について

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,500名以上、実施プロジェクトは累計1,700件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 岡本、宮坂

 

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【行政職員・中間支援組織・地域団体のみなさま対象】ふるさとプロボノ 事業説明会のご案内 https://furusato-probono.jp/reports/2023_invitation/ Fri, 31 Mar 2023 02:52:43 +0000 https://furusato-probono.jp/reports/event-report-20210715-copy/ 全国の行政職員・中間支援組織・地域団体のみなさま対象 地域をこえて「一緒につくる」を、日本中に。 ふるさとプロボノ 2023年度事業説明会のご案内   ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す地域内のコ […]

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全国の行政職員・中間支援組織・地域団体のみなさま対象

地域をこえて「一緒につくる」を、日本中に。

ふるさとプロボノ 2023年度事業説明会のご案内

 

ふるさとプロボノは、持続可能な地域づくりを目指す地域内のコミュニティや団体と、職業上のスキル・経験等をボランティアとして提供しながら継続的に地域と関わりたいと考える地域外の社会人とをつなぐ課題解決型地域交流プログラムです。

“プロボノ“とは、職業上のスキル・経験等をボランティアとして提供し、社会課題の解決に成果をもたらすことを意味します。都市部の企業人等を中心にプロボノへの関心が高まりを見せており、参加者は年々増加しています。

 

本プログラムでは現地を訪問し、各地域の一次産業のなりわい体験などを通じて、地域に暮らす人たちと交流しながら、地域団体等のみなさんとともに地域の可能性と未来を考え、課題解決に向けた具体的な成果物を⼀緒に作っていく「プロボノプロジェクト」の中で、参加者は地域との確かなつながりを育んでいきます。

例えば、新たな移住者を受け入れるための空き家提供を呼びかけるパンフレットの作成、都市圏在住者を対象とした農作業シェアリングプログラムの企画支援、獣害被害対策の施策検討、島の古民家を改装したゲストハウス運営に向けたマーケティング調査など、その成果物は多岐にわたります。

こうした「プロジェクト」を通じた密度の濃いかかわりは、終了後の「友人や家族と一緒にその地域を再訪」「プロジェクトでの提案内容の実現のために引き続き関わる」「支援した地域団体の他の課題解決に伴走する」といった、継続的な関係性へと発展に繋がり、地域と都市をつなぐ「関係人口」の増加にも寄与しています。

 

2022年度からは、地域団体のニーズをよりタイムリーに、コンパクトに発信すると同時に、参加する社会人もご自身の良いタイミングでプロボノにできる、双方にとって負担の少ないマッチングを支えるオンラインマッチングプラットフォーム「GRANT」の活用、及び、各地域でプロジェクト運営を担うコーディネーターの育成にも取り組んでいます。

今回の説明会では、ふるさとプロボノのこれまでのプロジェクト事例・実績、プロジェクト終了後のストーリー等のご紹介とあわせて、「GRANT」上でのマッチングからプロジェクトがどのように進行するのか、地域側での受け入れ準備内容、さらに各プロジェクトにおいて中間支援組織、自治体職員、地域おこし協力隊等のみなさまに担っていただいている「コーディネータ―」の具体的な役割などについてご説明します。

 

地域をこえて「一緒につくる」を、日本中に。

地域でがんばっている団体やコミュニティを後押ししたい、地域に新しい風を吹かせたい、地域を応援してくれる人を全国に増やしたいとお考えのみなさまのご参加をお待ちしています。

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【開催概要】

「ふるさとプロボノ 2023年度事業説明会」

日時:

2023年5月26日(金)10:00-11:00 (開始10分前より接続可)

2023年6月10日(土)10:00-11:00 (開始10分前より接続可)

2023年6月21日(水)10:00-11:00 (開始10分前より接続可)

※各回終了後、個別に質問やご相談などにお答えします。ご希望がある方は申込フォームより事前にご連絡お願いします。設定時間は最大11:30までの30分を予定しています。

対象:

自治体・中央官庁などの職員のみなさま、各地域の中間支援組織の職員・スタッフのみなさま

各地域の地域団体・コミュニティ・活動者のみなさま

研究者、NPO、議員、メディアなど地域づくりに関心のあるみなさま

定員:100名

費用:無料

方法:オンライン(Zoom)

※参加フォームからのお申込みの返信メールにて接続先URLをお知らせします。

主催:認定NPO法人サービスグラント

お申し込みはこちら

 

 

【ご案内】
6月6日(火)20:00-21:30  ふるさとプロボノの完了プロジェクト共有会開催
島根県隠岐島、新潟県魚沼市にて取り組んだ2つのプロジェクトについて、参加者の視点からじっくり共有します。
イベントの詳細、お申込みはこちら

 

 


ふるさとプロボノについて

ふるさとプロボノ  は、2021年6月「第18回オーライ!ニッポン大賞 審査委員会長賞」を受賞しました。
過去の事例を活動紹介動画ページに多数まとめていますので、ぜひご覧ください。

主催者について

認定NPO法人サービスグラントは、NPO・地域団体等の組織運営や事業活動に役立つ具体的な成果物を届けるプロジェクトを、2005年からコーディネートしてきました。これまでに参加したプロボノワーカーは5,000名以上、実施プロジェクトは1,200件を超える、国内最大規模のプロボノ運営団体です。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせや取材のご連絡は、お問い合わせページからお気軽にお寄せください。
担当 認定NPO法人 サービスグラント 早野、岡本

 

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仕事に限らず経験を積んでいくことが大事 https://www.servicegrant.or.jp/probono/voice/542/#new_tab Mon, 03 Oct 2022 07:37:17 +0000 https://furusato-probono.jp/?p=3548 The post 仕事に限らず経験を積んでいくことが大事 appeared first on ふるさとプロボノ coordinated by サービスグラント.

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