「よろしくお願いします」「おはようございます」
10月4日、日曜日の朝10時、オンライン会議システムZoomの画面いっぱいに少し緊張した面持ちのプロボノワーカーが揃いました。「みなみあいづ」「高山村」「いすみ市」「里山倶楽部」・・・とご自身が参加するチーム名にどんどん表示名が変わっていき、チームメンバーの初顔合わせへの準備が整っていきます。
北は奥尻島から東北、関東、北陸、関西・・・全国16地域、全12プロジェクト、1月末までの4カ月プロジェクトの初日にあたるこの日は、全員参加のオリエンテーションが行われました。
冒頭、サービスグラント代表の嵯峨から、急速な人口減少の中で、10年前から小さく始まった地域と都市をつなぐ「ふるさとプロボノ」の意味を、
「ふるさとプロボノは、日々の生活では出会わない人と出会う機会」
「地域の戦略参謀として課題解決にともに挑戦する機会」
と捉えた上で、「ネットで探しても簡単には見つけられない課題解決、経験やノウハウといった情報を地域に届ける役割を果たすこと」「地域が抱える不安に対して、安定性・継続性に強みを持つビジネスパーソンの視点から持続可能性を高める提案を」と伝えました。
総勢71名のメンバーは、「森林や林業に関心があってもなかなか接点がなくて」「ゆくゆくは移住も視野に入れて働き方を見直しているタイミングでした」「この地域に縁があって役立ちたい」など、多様な動機や期待から参加されています。62.5%が初プロボノという数字からも、首都圏の社会人の地域に関わる入り口として機能していることも伺えます。
事務局からのご案内の後は、チーム毎に分かれて、自己紹介とプロジェクト内容のすり合わせへと進んでいきます。プロジェクトマネジャーという進行担当のメンバーを中心に、普段の仕事や、プロジェクトへの思いを話していく中で、農山漁村の活性化に取り組むコミュニティ・団体を応援したい、という全員共通の揺るぎない重なりを実感しつつ、営業資料や、リーフレット作成、独自プログラムの参加者ターゲットの基礎調査など、それぞれの地域の課題解決に向けた成果物についてイメージを合わせていきました。
ふるさとプロボノ in 農山漁村のストーリーがいよいよ始まります。