森と都市の人をつなぐ家具を売る、営業資料を作成。森と暮らしの循環を生み、地域問題解決の糸口に (2)

長野県伊那市

株式会社 やまとわ

営業資料

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やまとわの仕事に触れたい。現地訪問へ

オンラインで行なわれた、やまとわとのキックオフミーティング終了後も、営業資料作成の方針を話し合うプロボノチーム。しかし、森に関心がない人に森の現状を知ってもらうにはどうしたらいいのか?なかなかイメージを湧かせられずにいました。

「もっとやまとわさんの仕事を、目で見て、触れて、感じる必要がある」 。そう実感したメンバーは、やまとわが拠点をおく長野県伊那市へ一泊二日の旅程で足を運び、しごと体験や地域巡り、働く人々へのヒアリングを行うことにしました。

現地到着後、さっそく代表取締役の中村博さん、取締役で企画室長の奥田悠史さんと合流。案内されて向かったのは、アルプス山脈と伊那の街を一望できる丘の上でした。

「いやぁ〜!気持ちいいですね!」。雄大な自然に囲まれ、瞬く間に伊那の魅力に引き込まれていくメンバーたち。絶景を堪能しながら、拡販を狙う「pioneer plants(パイオニアプランツ)」のイスに座ってみることにしました。

「アカマツで作った折りたためる無垢のイス、軽いでしょう?持ち運びも簡単だから、家の中だけでなく外出先にも持っていきやすいんですよ。人の生活と森が身近になる。『pioneer plants』は新しい暮らしの提案でもあるんです」

そう想いを話す奥田さん。普段は家の中、週末は外や森の中に持ち出して使えるイスは、まさに「pioneer plants」のコンセプト、「暮らしを身軽にする家具」を体現したプロダクトなのです。

やまとわの二人の話に耳を傾けながら、「座り心地、最高ですね!」と、目を輝かせて感動を共有し合うメンバー。

「pioneer plants」の魅力を肌で実感した後は、ぜひ作り手の方にも話を聞いてみたい!と、木のぬくもりが感じられるやまとわオフィスでヒアリングをさせてもらうことになりました。

間伐されるアカマツを目の当たりにした木こり体験

「『pioneer plants』は、都市と森をつなぐ役割を担うプロダクトです。地域性を活かした仕事、伊那谷の産業や素材を活かしたものづくりができることに、やりがいを感じますね」

そう語るのは、東京から伊那市へ移住し、「pioneer plants」のデザインを担当した株式会社 アールピースファクトリーの矢島光さんと佳代子さんの夫妻。

やまとわ木工事業部に所属する職人、近藤智子さんは、地域材を使った家具作りへの誇りを話してくれました。

「何より、木を伐って、木が倒れる瞬間の地響き。あの音を聞いた瞬間は鳥肌が立って。ああ、命をいただいて家具をつくっているんだなと実感したんです」

作り手の人たちの話を聞けば聞くほど、森の問題を自分ごとと捉え、前のめりになって意見を交わすメンバーたち。「ぜひみなさんも森へ入って、アカマツが伐採されるところを見てみてください!」という中村さんからの提案で、木こり体験をさせてもらうことに。

木工職人でもある中村さんから、伐採する木を選ぶポイントや注意点の説明を受け、アカマツが伐り倒される瞬間を固唾をのんで見守ります。木にチェーンソーが入り、機械音が止んだ数秒後、メキメキ、メキメキ……という木の軋む音が。次の瞬間、ドーン!という地響きと同時に、一直線に地面に打ち付けられるアカマツ。互いの目を見合わせながら、しばし言葉なく感動を確認し合うメンバーの姿がありました。

「私たちが使っている木って、こうやって運ばれてくるんだ……」

「命を、感じますね」

「なんだか一気に、木や森が、身近に感じられました」

森にある木、一本一本に命があり、それをいただいて私たちの生活が成り立っている。にも関わらず、人と森のつながりはどんどん希薄になり、廃れていく森が後を絶たない……。 森に入ったことでより一層、やまとわが掲げるビジョンである「自然と人の暮らしが循環していくような未来の創造を目指す」意義と、「pioneer plants」を通じて人々の関心を引き寄せる必要性を実感したメンバーでした。

森と人をつなげるプロダクト「ハンガー」を提案

現地訪問後は、インプットした内容を営業資料に反映するため、リサーチとミーティングを重ねることに。その結果、今回の営業活動のターゲット層は、サステナビリティへの意識が高いミレニアル世代と、60代富裕層に絞り込まれました。営業先は、「サステナブル」「エシカル」への先進的な取り組みをし、やまとわの企業理念に共感してもらえるアパレルやコスメ、ホテル企業とすることに決定。

さらにミーティングを重ねるうち、やまとわに提案したい新たな案も出てきました。「pioneer plants」のラインナップに、ターゲット層であるミレニアル世代が購入しやすい価格帯の商品もおくことで、より多くの人に森を身近に感じてもらえるのではないかと。具体的には、「ハンガー」をアカマツでつくり、アパレル企業で扱ってもらうサイクルを生み出せないかと考案しました。

これらをまとめ、11月下旬、中間報告としてやまとわに提案。中村さん、奥田さんからも快諾を得ることができ、無事に営業資料の方向性を固めることに成功しました。とはいえ、まだまだ課題は残ります。営業先の企業に「pioneer plants」の価値、魅力を感じてもらうには、どのような見せ方、ストーリーの伝え方がいいのか。模索しながらの営業資料作りが始まります。

【プロジェクト進展】
10月13日 やまとわとプロボノチームの初顔合わせ(オンライン)
10月24・25日 プロボノチームによるやまとわ訪問・木こり体験
10月13日~11月13日 資料、文献リサーチ
11月13日~中旬 プロボノチームからやまとわへの追加質問・ヒアリング
11月17~24日 調査資料まとめ・仮説立て
11月25日 中間報告

→最終話へ

信州伊那谷で育ったアカマツを使ったイスなどの無垢の家具ブランド「pioneer plants(パイオニアプランツ)」。新しい暮らしの提案がしたい。森と人との生活をもっと身近に感じてもらいたい。ブランドに込められたそんな想いを盛り込み、理解と共感を呼ぶ営業資料を作成するにはどうすればいいのか。より具体的な方針を固めるため、プロボノチームは長野県伊那市を訪問した。現地での活動は、森への理解を一層深める貴重な経験となった。

プロボノチーム

Hiroさん(プロジェクトマネジャー)

趣味として林業をしているつながりから、里山再生や中山間地域の問題を解決する糸口を見つけられたらと参加した。

くみさん(マーケッター)

本職は法人営業、商品企画。ソーシャルビジネスに興味があり、ライフワークとしての関わり方を模索するため参加を決めた。

しまちゃん(マーケッター)

本職はマーケティング、広告ディレクション。勤務先でボランティアが義務化になったことがきっかけで参加。やまとわ・パイオニアプランツの魅力をより多くの人に届けたい。

はいやんさん(マーケッター)

本職はクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー。地域との関わりは、これからの働き方・社会とのつながりにおいて必要なことだと感じている。地域活性化の一助になりたい、伊那谷が自分にとっての第二・第三のふるさとになったらと思う。

けんたろうさん(マーケッター)

本職はマネジメントコンサルティング。官公庁をクライアントにすることが多く、より現場の方と一緒に働いてみたいとの思いから参加した。

地域団体

地域概要

長野県南部に位置する伊那谷。中央アルプスと南アルプスに挟まれた自然豊かな地域。

団体概要

理念は「森をつくる暮らしをつくる」。地域材の利用にこだわった商品開発や、木こりの育成講座など、地域の森を生かす事業を行っている。

プロジェクト概要

新ブランド「パイオニアプランツ」の拡販を通じて森への関係人口を増やすため、首都圏企業へ向けて営業資料を作成する。

信州伊那谷で育ったアカマツを使ったイスなどの無垢の家具ブランド「pioneer plants(パイオニアプランツ)」。新しい暮らしの提案がしたい。森と人との生活をもっと身近に感じてもらいたい。ブランドに込められたそんな想いを盛り込み、理解と共感を呼ぶ営業資料を作成するにはどうすればいいのか。より具体的な方針を固めるため、プロボノチームは長野県伊那市を訪問した。現地での活動は、森への理解を一層深める貴重な経験となった。

プロボノチーム

Hiroさん(プロジェクトマネジャー)

趣味として林業をしているつながりから、里山再生や中山間地域の問題を解決する糸口を見つけられたらと参加した。

くみさん(マーケッター)

本職は法人営業、商品企画。ソーシャルビジネスに興味があり、ライフワークとしての関わり方を模索するため参加を決めた。

しまちゃん(マーケッター)

本職はマーケティング、広告ディレクション。勤務先でボランティアが義務化になったことがきっかけで参加。やまとわ・パイオニアプランツの魅力をより多くの人に届けたい。

はいやんさん(マーケッター)

本職はクリエイティブディレクター、グラフィックデザイナー。地域との関わりは、これからの働き方・社会とのつながりにおいて必要なことだと感じている。地域活性化の一助になりたい、伊那谷が自分にとっての第二・第三のふるさとになったらと思う。

けんたろうさん(マーケッター)

本職はマネジメントコンサルティング。官公庁をクライアントにすることが多く、より現場の方と一緒に働いてみたいとの思いから参加した。

地域団体

地域概要

長野県南部に位置する伊那谷。中央アルプスと南アルプスに挟まれた自然豊かな地域。

団体概要

理念は「森をつくる暮らしをつくる」。地域材の利用にこだわった商品開発や、木こりの育成講座など、地域の森を生かす事業を行っている。

プロジェクト概要

新ブランド「パイオニアプランツ」の拡販を通じて森への関係人口を増やすため、首都圏企業へ向けて営業資料を作成する。

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やまとわの仕事に触れたい。現地訪問へ

オンラインで行なわれた、やまとわとのキックオフミーティング終了後も、営業資料作成の方針を話し合うプロボノチーム。しかし、森に関心がない人に森の現状を知ってもらうにはどうしたらいいのか?なかなかイメージを湧かせられずにいました。

「もっとやまとわさんの仕事を、目で見て、触れて、感じる必要がある」 。そう実感したメンバーは、やまとわが拠点をおく長野県伊那市へ一泊二日の旅程で足を運び、しごと体験や地域巡り、働く人々へのヒアリングを行うことにしました。

現地到着後、さっそく代表取締役の中村博さん、取締役で企画室長の奥田悠史さんと合流。案内されて向かったのは、アルプス山脈と伊那の街を一望できる丘の上でした。

「いやぁ〜!気持ちいいですね!」。雄大な自然に囲まれ、瞬く間に伊那の魅力に引き込まれていくメンバーたち。絶景を堪能しながら、拡販を狙う「pioneer plants(パイオニアプランツ)」のイスに座ってみることにしました。

「アカマツで作った折りたためる無垢のイス、軽いでしょう?持ち運びも簡単だから、家の中だけでなく外出先にも持っていきやすいんですよ。人の生活と森が身近になる。『pioneer plants』は新しい暮らしの提案でもあるんです」

そう想いを話す奥田さん。普段は家の中、週末は外や森の中に持ち出して使えるイスは、まさに「pioneer plants」のコンセプト、「暮らしを身軽にする家具」を体現したプロダクトなのです。

やまとわの二人の話に耳を傾けながら、「座り心地、最高ですね!」と、目を輝かせて感動を共有し合うメンバー。

「pioneer plants」の魅力を肌で実感した後は、ぜひ作り手の方にも話を聞いてみたい!と、木のぬくもりが感じられるやまとわオフィスでヒアリングをさせてもらうことになりました。

間伐されるアカマツを目の当たりにした木こり体験

「『pioneer plants』は、都市と森をつなぐ役割を担うプロダクトです。地域性を活かした仕事、伊那谷の産業や素材を活かしたものづくりができることに、やりがいを感じますね」

そう語るのは、東京から伊那市へ移住し、「pioneer plants」のデザインを担当した株式会社 アールピースファクトリーの矢島光さんと佳代子さんの夫妻。

やまとわ木工事業部に所属する職人、近藤智子さんは、地域材を使った家具作りへの誇りを話してくれました。

「何より、木を伐って、木が倒れる瞬間の地響き。あの音を聞いた瞬間は鳥肌が立って。ああ、命をいただいて家具をつくっているんだなと実感したんです」

作り手の人たちの話を聞けば聞くほど、森の問題を自分ごとと捉え、前のめりになって意見を交わすメンバーたち。「ぜひみなさんも森へ入って、アカマツが伐採されるところを見てみてください!」という中村さんからの提案で、木こり体験をさせてもらうことに。

木工職人でもある中村さんから、伐採する木を選ぶポイントや注意点の説明を受け、アカマツが伐り倒される瞬間を固唾をのんで見守ります。木にチェーンソーが入り、機械音が止んだ数秒後、メキメキ、メキメキ……という木の軋む音が。次の瞬間、ドーン!という地響きと同時に、一直線に地面に打ち付けられるアカマツ。互いの目を見合わせながら、しばし言葉なく感動を確認し合うメンバーの姿がありました。

「私たちが使っている木って、こうやって運ばれてくるんだ……」

「命を、感じますね」

「なんだか一気に、木や森が、身近に感じられました」

森にある木、一本一本に命があり、それをいただいて私たちの生活が成り立っている。にも関わらず、人と森のつながりはどんどん希薄になり、廃れていく森が後を絶たない……。 森に入ったことでより一層、やまとわが掲げるビジョンである「自然と人の暮らしが循環していくような未来の創造を目指す」意義と、「pioneer plants」を通じて人々の関心を引き寄せる必要性を実感したメンバーでした。

森と人をつなげるプロダクト「ハンガー」を提案

現地訪問後は、インプットした内容を営業資料に反映するため、リサーチとミーティングを重ねることに。その結果、今回の営業活動のターゲット層は、サステナビリティへの意識が高いミレニアル世代と、60代富裕層に絞り込まれました。営業先は、「サステナブル」「エシカル」への先進的な取り組みをし、やまとわの企業理念に共感してもらえるアパレルやコスメ、ホテル企業とすることに決定。

さらにミーティングを重ねるうち、やまとわに提案したい新たな案も出てきました。「pioneer plants」のラインナップに、ターゲット層であるミレニアル世代が購入しやすい価格帯の商品もおくことで、より多くの人に森を身近に感じてもらえるのではないかと。具体的には、「ハンガー」をアカマツでつくり、アパレル企業で扱ってもらうサイクルを生み出せないかと考案しました。

これらをまとめ、11月下旬、中間報告としてやまとわに提案。中村さん、奥田さんからも快諾を得ることができ、無事に営業資料の方向性を固めることに成功しました。とはいえ、まだまだ課題は残ります。営業先の企業に「pioneer plants」の価値、魅力を感じてもらうには、どのような見せ方、ストーリーの伝え方がいいのか。模索しながらの営業資料作りが始まります。

【プロジェクト進展】
10月13日 やまとわとプロボノチームの初顔合わせ(オンライン)
10月24・25日 プロボノチームによるやまとわ訪問・木こり体験
10月13日~11月13日 資料、文献リサーチ
11月13日~中旬 プロボノチームからやまとわへの追加質問・ヒアリング
11月17~24日 調査資料まとめ・仮説立て
11月25日 中間報告

→最終話へ
(都市の社会人向け)